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      <title>Weep for me - ボクノタメニ泣イテクレ &gt; 映画レビュー</title>
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      <description>おすぎです。嘘です。映画評論などと大上段に構えられるほどに精通なんてしていません。ただ一般人が感想を書きなぐるブログです。</description>
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      <copyright>Copyright 2008</copyright>
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         <title>ジョン・ウー監督版三国志“レッドクリフ Part1”</title>
         <description><![CDATA[有名な「赤壁之戰」を主として描いた大作<a href="http://redcliff.jp/index.html">“レッドクリフ”</a>の前篇を観た。

とにかく、みんなで観ればいいと思う。有名な話なわけだし、ストーリーが凄いとか、意外な人間関係が浮上とか、そんなことは当然ない。が、見どころは満載だ。それが重要だ。要するに、こういう歴史的に有名な原作の映画化はいかに「見どころ」を作るかが肝なのだ。それは豪華なキャスティングであったり、緻密な考証であったり、スペクタクルな映像であったり、迫力のアクションであったり、原作ファンも納得の解釈であったりする。たぶん、全部ある。たぶん、というのは、ぼくは原作ファンじゃないからだ。実際、「赤壁」の話なんて朧げにしか覚えていなかった。

そんな非三国志フリークでも楽しめたポイントをいくつか挙げておく。まず、漢同士の阿吽の呼吸。非凡な者同士が多くを語らず分かり合うというのはベタだけれども恰好いい。漢のロマンである。その意味でこの物語の主役は、周瑜（トニー・レオン）、孔明（金城武）のふたりということになるのかもしれない。次いで、多勢に無勢で立ち向かう戦術的戦闘シーン。これも当然外せないポイントだろう。盾の仕掛けや変幻自在の陣形など、映像的にもよく練られている。歩兵戦闘がえらく丁寧に描かれているのも面白い。前篇ではまだ描かれない水上戦もとても楽しみである。

そしてもちろん、一騎当千の格闘シーン。関羽の渋さは折り紙付き。顔色ひとつ変えず槍一振りで敵を薙ぎ倒していく。張飛の野生っぷりも凄い。大声でガナリながら素手で突っ込んでいく。とことん殴り倒す。ほとんどクリーチャーの域である。このふたりはもう人外といっていい強さを誇っている。そんな中で、超絶的な強さを持ちながら、比較的リアルな戦闘を演じているのが趙雲である。これまた有名らしい阿斗（劉備の子）救出劇もしっかり描かれている。肉体派の武将の中ではピカイチのイケメン。人気キャラらしく、個人の格闘シーンとしては彼が最も充実している。

そして、忘れてならないのが「江東の二喬」のひとり、周瑜の妻、小喬である。美女すぎる。いや、三国志演義的にも絶世の美女な設定なんだけれども、それにしても美女すぎる。そして、エロすぎる。これを「見どころ」に挙げるのは、おそらく原作ファンにあるまじき所業である。美男美女のロマンスシーンなぞ要らんわ！というのが正しいファンの姿勢かもしれない。が、ぼくはあえて強弁する。小喬なくしてレッドクリフなし！後篇で彼女が窮地に陥るのかと思うと、今からワクワクが止まらない。苦悩する美女。なんという官能！むしろ、これがメイン！…は、いいすぎか。

それにしても、後篇が来年4月公開とは…待ち遠しいにもほどがある。


【関連リンク】
・<a href="http://redcliff.jp/index.html">“レッドクリフ”オフィシャルサイト</a>]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">歴史 / 時代劇</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジョン・ウー</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">トニー・レオン</category>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">金城武</category>
        
         <pubDate>Thu, 13 Nov 2008 19:45:20 +0900</pubDate>
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         <title>宮崎駿監督アニメ“崖の上のポニョ”</title>
         <description><![CDATA[宮崎駿監督のアニメ<a href="http://www.ghibli.jp/ponyo/">“崖の上のポニョ”</a>を観た。

別に難しい映画ではない。というか、難しく考える必要はないように思える。何も無理して寓話を読み取らなくていい。宮崎駿という2008年夏現在67歳のおじいちゃんの、いまだ尽きせぬ豊かなイマジネーションの世界に浸り、無意識に「ポ～ニョポ～ニョポニョさかなの子♪」と口ずさんで赤面していればいいのである。これはアニメーションの質が必ずしもディテールの描き込みに依存しないことを実感できる優れて高度な作品だし、奈良美智か水木しげるかというような人面魚や半魚人の描写も画一的な萌えアニメにはない魅力がある。はっきりいってメチャクチャ楽しかった。

過去の宮崎作品にイニシエーションの物語や、現代的ライフスタイルへの警鐘や、人間の傲慢や、人間賛歌や、ビルドゥングスロマンを見てきた「大きなお友だちのみんな」は多かったと思う。今回のポニョにそうしたメッセージを見付けることは難しい。たとえば、ポニョを見付ける5歳の宋介は人として始めからできあがっている。彼は全篇を通して成長したりしない。未来少年コナンのようなボーイ・ミーツ・ガールの要素もない。また、千と千尋のように異界への往来を経て何かを失ったり得たりするタイプの話にもなっていない。ポニョの世界には此岸と彼岸の境界がない。

寓話的でないという根拠はいくつもある。たとえば、予告でも使用されていた大津波。あの大災害すら特に試練として機能するわけでも、自然の驚異として機能するわけでも、絶対的な外部の力として機能するわけでもない。ただただスペクタクルなイベントととして消費される。母親探しと自立のモチーフがあるようでいてそうでもない。ポニョの手を引いてトンネルに入っていく場面にイニシエーションを見るのが間違いだとはいわないけれど、個人的にはあの前後で宋介やポニョの内面が変わったようには思えなかった。すべてはただ彼らの冒険譚を支える挿話として出現する。

決定的なのは、日常に割り込んでくる魔法や不思議が、ぼくたちが感じている「現実」に一切回収されない点だろう。そもそもあの荒唐無稽な状況を「日常ではない」と感じているらしいのは宋介の母リサとデイケアサービスセンターのトキさんくらいで、それ以外の人たちはそもそも不思議が起こっているという認識すら希薄だ。そして、リサもトキさんも結局は魔法が当たり前に機能する世界にさしたる抵抗もなく軟着陸する。公式サイトには「神経症と不安の時代に立ち向かおう」なんて大上段なメッセージが書かれている。が、少なくともぼくにはただ楽しいアニメだった。

それは観て楽しんで感じることで、理屈で読み取ることではないのかもしれない。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アニメーション</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">スタジオジブリ</category>
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         <pubDate>Tue, 22 Jul 2008 15:35:30 +0900</pubDate>
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         <title>トッド・ヘインズ監督“アイム・ノット・ゼア”</title>
         <description><![CDATA[映画<a href="http://www.imnotthere.jp/">“アイム・ノット・ゼア”</a>はついにボブ・ディランをフィクションにしてしまった。

こんないい方は誤解を招くかもしれない。けれども、そうとしかいえない。おそらく、ボブ･ディランというあまりに不定形なイコンは、フィクションでしか描き得なかったのだろう。だから、この映画はフィクション故に、ディランという複雑な多面体を、複雑な多面体のまま捕らえることに成功している。でなければ、リチャード・ギア演じるビリーのようなキャラクターはあり得なかったろう。ビリーはディランのある一面を担ってはいるけれど、伝記的な意味でのディランの一時代を背負ってはいない。フィクションでなければ伝えられないものが確かにここにある。

フィクションとして6人の俳優がディランを演じる。ディランというキャラクターを演じるのではない。演じられるのは、ウディであり、ランボーであり、ジャックであり、ジョン牧師であり、ロビーであり、ジュードである。誰ひとりディランを演じてはいない。ただ、どうしようもなく総体としてディランであるという、これは奇跡的にコンセプチュアルな映画なのである。これほど精緻で、これほど大胆な目論みを孕んだ作品になんて、そうそうお目にかかれるものじゃない。インディペンデント映画界の鬼才。トッド・ヘインズに冠される異名は伊達ではない。

もちろん、監督の手腕だけではない。黒人少年ウディ役のマーカス・カール・フランクリンは、意外なキャスティングにも関わらず冒頭から一気に観客を惹きつける。或いは、最もヒロイックで、最も華やかな時代のディランを仮託されたジュード役、ケイト・ブランシェットの演技に感嘆のため息を吐かない観客はいないだろう。生身のメロドラマを見せるヒース・レジャー、転向の時を演じ分けるクリスチャン・ベイル、饒舌な象徴派詩人をモノローグだけで演じるベン・ウィショー…。これら限られたディラン像を体現してみせる俳優たちが、ひとりの例外もなく好い。

ウディ・ガスリーはディランが「私の最後の英雄」と呼んだ実在のフォークシンガーで最期の年には実際に会いに行ったんだとか、ディランは表現技巧上ランボーをはじめとする象徴派詩人の影響を受けているんだとか、そういうディランに纏わる知識は確かにこの映画の細部をより楽しむためには有用だろう。けれども、ボブ・ディランという類稀なる個性を感じる、そのエキサイティングな経験の前には、ほんのトリビアルな問題に過ぎない。ボブ・ディランを知らなくても、映画が、そして音楽が好きなら、きっと存分に楽しめる。それだけの魅力に溢れている。

そして、観終わったらきっと<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/search?ie=UTF8&keywords=%E3%83%9C%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%B3&tag=movieslylyco-22&index=music&linkCode=ur2&camp=247&creative=1211">ボブ・ディラン</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&amp;l=ur2&amp;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を聴きたくなる。


【Amazonリンク】
・<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000WPD3EI?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000WPD3EI">“アイム・ノット・ゼア オリジナルサウンドトラック”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000WPD3EI" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />]]></description>
         <link>http://movies.lylyco.com/2008/05/post_17.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ドラマ</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クリスチャン・ベイル</category>
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         <pubDate>Tue, 27 May 2008 18:11:52 +0900</pubDate>
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         <title>ジョニー・デップ主演“デッドマン”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0017VG6OA?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0017VG6OA"><img alt="ジョニー・デップ主演“デッドマン”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies080512.jpg" width="120" height="169" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0017VG6OA" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ジョニー・デップ主演の映画<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0017VG6OA?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0017VG6OA">“デッドマン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0017VG6OA" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />は濃密な死の予感を繊細な詩情と滑稽な挿話で綴ったとてもユニークな映画だ。

ジム・ジャームッシュ監督の作品に過剰なドラマは見られない。ただ淡々とエピソードを積み上げ、キャラクターを浮かび上がらせていく。ジョニー・デップ演じるウイリアム・ブレイクがクリーブランドから会計士の職を求めて西部に向かう冒頭の列車のシーン。最初は紳士然とした乗客に囲まれていたのが、目的地に近付くにつれアカラサマに様子が変わってくる。粗野な態度にライフルを抱えた乗客ばかりになると、都会風の服を着て大きな旅行鞄を抱えたブレイクはただの気弱な道化にしか見えない。ジョニー・デップの小動物じみた演技が可笑しい。

ブレイクはえらく運の悪い男で、職を求めて訪ねた先でけんもほろろに追い出されると、偶然出会った美女と同衾し痴話喧嘩に巻き込まれ、銃撃された挙句に金持ちの息子を殺してしまう。法治国家とは程遠い開拓時代の西部のこととて、賞金首にされたブレイクはやってもいない殺しの濡れ衣まで着せられて、ひと癖もふた癖もある殺し屋たちに追われる身となる。心臓脇に弾丸を抱いたまま、放浪の逃亡劇は確実に死をその内に孕みながら進行する。そして、ただの気弱な優男だったブレイクは、死に近づくにつれ次第にタフなガンマンへと変貌していく。

そんな死出の旅路の伴侶となるのが、彼の一命を救った巨漢のネイティブ・アメリカン、ノーボディだ。ジム・ジャームッシュ作品に特有の言語的ディスコミュニケーションがここでも生きている。詩人ウイリアム・ブレイクを敬愛するノーボディは、同名の逃亡者を彼岸へと導く先導役となる。ときに部族の言葉を話し、ときにブレイクの詩を引用するノーボディとのコミュニケーションは、言葉による十全な理解の不可能性やノンバーバルなコミュニケーションの切実さを何よりも雄弁に物語っている。ラストシーン、ブレイクを見送る彼の表情は忘れ難い。

そして忘れてならないのが、繊細なモノクロ映像を彩る印象的なギターサウンド。奏でるのはウッドストック世代の重鎮にして今なおロック界の先端を走り続けるニール・ヤング。彼の即興演奏だというサウンドトラックは荒削りで無骨だ。そして不器用な詩情と心地好い緊張感に満ちている。あの繊細な声の代わりに、アコースティック・ギターが震えるように歌っている。この音なしにこの映画は成立し得ない。素直にそう思える。「映像と音楽の幸福な出合い」なんていうとあまりにステレオタイプだけれど、これは最高のサウンドトラックのひとつだと思う。

ふとわけもなく観かえし、聴きかえしたくなる。そんな不思議な映画である。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ドラマ</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジム・ジャームッシュ</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジョニー・デップ</category>
        
         <pubDate>Mon, 12 May 2008 16:51:26 +0900</pubDate>
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         <title>細田守監督アニメ“時をかける少女”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MEXAOM?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000MEXAOM"><img alt="movies080506.jpg" src="http://movies.lylyco.com/img/movies080506.jpg" width="120" height="170" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000MEXAOM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />この<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MEXAOM?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000MEXAOM">“時をかける少女”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000MEXAOM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />は、たぶん、SFではない。

ただ、SFでないことが瑕かと訊かれれば、Noと応えるに吝かではない。これは徹頭徹尾、よくあるけれどよくできた青春物語だと思うからだ。アニメファンを喜ばせるような萌え要素も薄く、男の幻想を満足させるような少女性もない。そんな主人公が活きている。思慮が浅く、思いやりも足りず、自分本位な自分にイマイチ無自覚な、なのにどこか憎めない女子高校生。イケメンふたりに囲まれて、タラタラと贅沢なモラトリアムを満喫するという、不公平な世の中を象徴するような幸せな青春が描かれる。そこにホロ苦いオチまでつくのだから完璧といっていい。

こういう青春を送りたい。こういう切ない恋愛がしたい。あるいは、したかった。そんな恥ずかしくも甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれるという意味で、この作品は非の打ち所がない。貞本原画のクセを薄めたような作画も、アニメ声の対極ともいえる声優陣もここではプラスに働いているとぼくは思う。主題歌以外、アニメオタクを喜ばせるような要素はほとんどない。実写でやればよかったんじゃないかとさえ思う。もちろん、アニメーションとしてクオリティが低いといっているのではない。アングルと動きで見せる陰なし作画なんて感動的ですらある。

ただ、SFや原作のテイストを期待する向きには、ずいぶんと食い足りない作品だろうとも思う。そもそもタイムリープがよくわからない。納得のいく説明がないし、描かれるタイムリープには盛大に疑問符が付く。この作品では平行世界が想定されていない。過去の自分に今の記憶を持ったまま戻る。つまり、戻った先に過去の自分がいるというタイプの時間遡行ではない。例えば、傑作SF<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102325018?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4102325018">『リプレイ』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=4102325018" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />に近いやり直しモノである。ただ、種明かしの説明を聞く限り、戻る時期はある程度制御できるらしい。そして、やり直す前の現在はなかったことになる。

ここで疑問が生まれる。これだと、未来人がそのままの姿で過去に戻ることはできない。ならば、あの未来人は元々高校生として存在したはずだということになる。素直に作品を見る限り、そんな風には思えない。キャラクター設定的にも、彼が生まれるずっと以前の過去に戻ってきたような印象を受ける。だとしたら、主人公のタイプリープとは別物になってしまう。困った。また、未来に帰るという行為にも疑問が残る。繰り返すけれど、タイムリープで過去に戻ると戻る前の現在はなかったことになるのである。ならば、彼が帰る未来というのはどこにあるのか。

そして、最大の疑問は、あのタイムリープが誰でも使用可能な未来の技術だという点だ。例えば、イケメンの千昭が真琴にコクり、真琴はあたふたした挙句過去に戻り、その告白をなかったことにしてしまう。ここでもし真琴以外の誰かが、それよりも前の時間に戻ったらどうなるか。真琴はそもそもコクられた未来を経験していないし、そのためにタイムリープしたという事実も消えてしまう。つまり、複数の人間が思い思いにタイムリープしたところで、一番古い過去に戻った誰かの時間に集約されてしまうだけで、それ以外のタイムリープは全部無意味なのである。

…とまあ、この作品のSF部分については色々と疑問点が多い。記憶の問題ひとつ取っても、ラストの種明かしに向う大切なシーンで思い切った矛盾がある。そのとき真琴にとってはなくなったはずの未来の記憶を、何故か彼女は持っている。理屈を超えた意図的な演出なのかもしれないけれど、ここまで設定が曖昧だと単にそこまで考えていなかっただけかと思われてもしようがない。だから、これをSFとして薦めることはとてもできない。青春物語の顔をしたSFをご所望なら新城カズマの<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/search?ie=UTF8&keywords=%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%EF%BC%8F%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%EF%BC%8F%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC&tag=movieslylyco-22&index=books&linkCode=ur2&camp=247&creative=1211">『サマー／タイム／トラベラー』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&amp;l=ur2&amp;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />あたりを読む方がずっと面白いと思う。

だからこれはSFの傑作ではないけれど、青春アニメの良作であることに疑いはない。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アニメーション</category>
        
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">原沙知絵</category>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">石田卓也</category>
        
         <pubDate>Tue, 06 May 2008 23:30:40 +0900</pubDate>
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         <title>ジョディ・フォスター主演“白い家の少女”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011GIEN2?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011GIEN2"><img alt="ジョディ・フォスター主演“白い家の少女”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies080430.jpg" width="120" height="170" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011GIEN2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ジョディ・フォスター初期の主演作である。

「少女」というのはひとつの魅力的なモチーフだと思う。こんなことを書くとロリコンだなんだと蔑まれそうだけれど、その程度の罵詈は甘んじて受けよう。何しろ、この映画の魅力はどう考えても当時13歳だか14歳だったジョディ・フォスターのファンタジックな少女性にあるからだ。ファンタジックといっても、それは何も映画自体を形容しているわけではない。サイコ・サスペンスなんて分類になることもあるくらいだから、これはサスペンス映画の一種と考えるのがたぶん正しい。けれども、これは断じてハラハラドキドキを楽しむ映画ではない。

<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011GIEN2?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011GIEN2">“白い家の少女”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011GIEN2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の公開は1976年、少女娼婦役で話題になったあの<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000T7QD00?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000T7QD00">“タクシードライバー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000T7QD00" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />と同年である。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000666Y62?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000666Y62">“ダウンタウン物語”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000666Y62" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />もこの年だから、まさに引く手数多といった印象だ。今尚名作の誉れ高い<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000T7QD00?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000T7QD00">“タクシードライバー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000T7QD00" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />に比べ、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011GIEN2?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011GIEN2">“白い家の少女”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011GIEN2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />はあまりにあっさりと忘れ去られた感がある。長らくDVD化さえされなかった。それでも、この映画を「好む」人たちは決して少なくないと思う。それは映画としての出来不出来とはもしかすると関係ない話なのかもしれない。ただ、忘れ難い。せいぜい1時間半程度の映画の、様々なシーンがいちいち印象に残る。

ブロンドの少女、暖炉の火、ロッキングチェア、ティーセット、詩集、ショパン、そして、毒薬。少女リンはその少女性故に自らのユートピアを作り出そうと絶望的な戦いを挑む。それは哀しいかな、死んだ父親に支配された少女の気高くも脆弱な精神が生んだ幻想でしかない。白い家は彼女のユートピアの象徴であり、そこを訪れる大人たちは幻想を砕かんとする異物である。早熟で聡明な少女は、同時に脆く儚い。その脆さは唯一許容される現実との接点、少年マリオとの関係において露になる。リンはついに亡き父による支配を、その耐え難い寂しさを吐露する。

そしてラスト、リンは再び絶望を余儀なくされる。絶望的な戦いから逃れたいと願う彼女の想いは、縋るべき相手の不在と排除すべき敵の接近によって決定的に打ち砕かれる。そのブルーの瞳を覆うのは、哀しいまでの諦観である。彼女がそのとき殺したのは、たぶんユートピアからの開放の可能性だった。マリオを得て彼女は少女幻想から逃れられるはずだった。けれども、運命は再び彼女を呪縛する。ただじっと映し出され続けるリンの横顔が痛々しい。その瞳に映るのは、たぶん、目の前で死にゆく男の姿なんかじゃない。再び凍りついた自らの心だ。

ジョディ・フォスターの存在が生んだ少女映画の佳作。もっと観られていい作品だと思う。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">サスペンス / ミステリー</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジョディ・フォスター</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">マーティン・シーン</category>
        
         <pubDate>Wed, 30 Apr 2008 18:33:51 +0900</pubDate>
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         <title>ピート・トラヴィス監督“バンテージ・ポイント”</title>
         <description><![CDATA[渋いキャストと予告が気になって<a href="http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/">“バンテージ・ポイント”</a>を観に行ってきた。

まるで予想外だった。先入観は完全にひっくり返された。そして、面白かった。予告編は大嘘とまではいわないまでも、相当に的を外している。あれでは「藪の中」的なものを期待する。けれども、実際には「木更津キャッツアイ」である。8つの視点から見た大統領暗殺は完全に相互補完的で、決して矛盾しない。だから、観客は推理する必要も暇もない。衆人環視のテロの様子が繰り返し巻き戻され、視点を変えて補完されていくのである。これが終始ハイテンションかつハイテンポで息吐く暇もない。演出の印象でいうならサスペンスというよりアクションだ。

何度も同じ時間に引き戻される。舞台も変わらない。これは相当にうまくならなきゃダレる。この辺りは流石に巧い。1回目の視点はテレビである。放送局内からモニター越しに見たテロの一部始終が適度な緊張感をもって映し出される。壇上の大統領が撃たれ、さらに、付近で爆発が起こる。そして、映像が一気に巻き戻る。ここまでの視点が、作中最も外側からの視点となる。ここから先、視点は現場に移り、大統領サイドとテロリストサイドの中枢へと肉薄していく。シークレットサービスら使うの符牒「わし」の意味が明らかになるところが最大の転換点だろう。

とにかく、見せ方の巧さと無駄を排した明快なストーリーテリングで一気に見せる。気になる部分にクローズアップしたときは、大抵次の視点でちゃんと答えを見せてくれる。怪しげなキャラクターたちの素性も、次から次へと惜しみなく明かされていく。分かりやすい。これだけの話を分かりやすく90分程度にまとめた手腕は認めざるを得ない。ただし、枝葉を極限まで廃したストーリーに深みはない。キャラクター描写が薄い。その意味では酷くハリウッド的といえる。ただ、俳優らの好演のお陰だろう、それぞれのバックグラウンドがうっすらと透けて見える。

この映画、ミステリ的な謎解きや社会派なストーリーを期待すると、残念ながらきれいに裏切られる。不満が出るとすればここだろう。何しろ、解決は怒涛のカーアクションと、些かご都合主義的な偶然によってなされる。とはいえ、このカーチェイスは見ものだ。CGを使ったのかもしれないけれど、とにかくスペインの街中を縦横に激走する様は一見の価値がある。なんという不死身っぷり！ダイハードも真っ青である。ご都合主義の内容はあまりにネタバレすぎるのでちょっとここには書けない。ただ、テロリストを単なる悪役にしないという点で評価はしておく。

それにしても最後まで明かされないテロの目的が気になって仕方がない。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アクション</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ウィリアム・ハート</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">シガーニー・ウィーヴァー</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">デニス・クエイド</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ピート・トラヴィス</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">フォレスト・ウィッテカー</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">マシュー・フォックス</category>
        
         <pubDate>Sun, 09 Mar 2008 18:49:51 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>北村拓司監督“ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ”</title>
         <description><![CDATA[市原隼人主演<a href="http://www.nega-chain.com/">“ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ”</a>を観た。

これが予想外に好かった。半ば地雷を覚悟で観に行った作品である。にもかかわらず、本気で面白いものだから参った。とにかく、オープニングから笑えること必至。本気を笑いで見せられる懐の深さにまずやられる。今やCGは当たり前すぎて、使わないことがウリになってしまうような時代だけれど、こうした使われ方なら激しく推奨したい。とにかく恰好よくキメるべきシーンが恰好よくキマっている。ヒロイン役の関めぐみの、一本筋の通ったルックスとも相俟って、アクションシーンのキレが半端じゃない。正直、惚れた。

実をいうと、大筋でいうならこれは単なる思春期の恋愛譚である。あらすじを400字でまとめたりしたらもう最悪で、これほど陳腐な話はない。何しろ、事故で天涯孤独の身になった美少女と、冴えない寮生活を送るイマドキのゆるい男子高生が、お互いの心の隙間を埋め合う内に惹かれ合い、メンタルな試練を乗り越えてめでたく結ばれるのである。これほどありふれた話があろうか。けれども、物語というのはそもそもそれほどバリエーションのあるものではない。大切なのはそれをどう表現するか、である。

雪の結晶と共に空からやってくるチェーンソー男と夜毎超人的なバトルを繰り広げる女子高生、絵理。バイク事故で死んだ友人を悼みながらもどこかで羨み、人生に最高のエンディングを求めるイマドキの男子高生、陽介。高級和牛を万引きして逃げた夜、バトルの現場に偶然居合わせた陽介は、その日から彼女の死を賭した闘いを応援することを決める。女の子を守って華々しく死ぬ、それは最高のエンディングじゃないか、と。とにもかくにも、青春ストーリーをこんな風に設定したことのオリジナリティをまず評価すべきだと思う。

チェーンソー男のモデルはおそらく<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MM0OAM?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000MM0OAM">“悪魔のいけにえ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000MM0OAM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のレザーフェイスだろう。美少女を死へ傾斜させる心の闇を、メンタルな領域から引きずり出してレザーフェイスにしてしまったわけである。妄想を当たり前に具現化する表現がえらく今っぽい。古い手法でこれを表現するなら、バトルの痕跡が朝になると消えていたりするはずである。つまり、他人から見れば明らかに現実に起こったことじゃないという状況を描写する。そうしないところがこの作品のミソである。ふたりの妄想からは他人の視点が一切排除されている。

家族を失った悲しみに打ちひしがれる絵理は、打倒すべき悲しみの元凶としてチェーンソー男を必要とした。一方で、これといって何もないユルい人生からの訣別を希求する陽介にとって、そんな危機的状況にいる美少女というのはまさに渡りに船だったろう。そして、妄想は共有される。一種の依存状態である。チェーンソー男が人間の心の中にある弱さや内に向かうネガティブな情動の具現化であることは特に解釈の必要もないだろう。それは「悲しみが大きくなるほどあいつは強くなる」という絵理の台詞からも明らかだ。

この作品の唯一の欠点は、この判りやすさかもしれない。もう少し観客に解釈を委ねるような話にしておけば「よくある話だ」というような批判的な感想は防げたんじゃないかと思う。それでも、ぼくはこの作品はこれで良かったんだとも思っている。この荒唐無稽な設定や無闇に恰好良いアクション、そして随所にちりばめられた絶妙な笑いは、気恥ずかしいような青春物語をストレートに表現するための方便なんじゃないかと思うからだ。過剰に作り込まれた画も実は熱苦しいメッセージを厭味なく見せるのに一役買っている。

見ている途中、ぼくは絵理も陽介の妄想か、あるいは家族と一緒に事故で死んでいたというようなオチを予想していた。原作者の滝本竜彦に対する「オタク系」な先入観も悲観的なエンディングを予想させる要因だったろう。そして、それは見事に裏切られた。気持ちの好い裏切られ方だった。もし、予想通りの展開だったとしたら、たぶんこれほど素直に面白いとはいえなかったと思う。主役ふたりもさることながら、同級生役の浅利陽介や三浦春馬、教師役の板尾創路ら脇役陣が好かった。陳腐な話だと斬って捨てるのはもったいない。

お陰でこれまで気になりつつも未読だった<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4043747012?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4043747012">原作</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=4043747012" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を読む気になった。]]></description>
         <link>http://movies.lylyco.com/2008/02/post_12.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">青春</category>
        
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">三浦春馬</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">北村拓司</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">市原隼人</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">板尾創路</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">浅利陽介</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">関めぐみ</category>
        
         <pubDate>Mon, 11 Feb 2008 12:16:24 +0900</pubDate>
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         <title>三池崇史監督“スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ”</title>
         <description><![CDATA[三池崇史監督<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ZFTN7G?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000ZFTN7G">“スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000ZFTN7G" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

このタイトルで「ああ、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000M32X4Q?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000M32X4Q">“続･荒野の用心棒”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000M32X4Q" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ね」と思ったなら観ない手はない。僻村で対立する2勢力と娼婦、混血児、そして棺。これらの意味を知っていて観ないというのはいかにももったいない。ぼくなどそれほど思い入れはなかったのだけれど、あの主題歌‘さすらいのジャンゴ’を北島三郎に歌わせるなど、マカロニ好きなら楽しめること請け合いである。

ただし、これはいわゆるリメイクではない。内容は完全にオリジナルである。スキヤキ・ウエスタンを冠するのもそのためだろう。決してマカロニ・ウエスタンの焼き直しではない。それなのにどうしてタイトルがジャンゴなのか。それをここで説明するのは野暮というものである。ラストでずっこけるのもまたこの映画の正しい楽しみ方だとぼくなんかは思う。

それにしても、タランティーノ×ロドリゲスのグラインドハウスは実は3部作だったと勘違いしてしまうようなB級テイスト満開の過去作リスペクト映画である。タランティーノが役者として出演しているのもそうした印象を強める要因のひとつだろう。作風としては、B級テイストをCG使用も厭わず超A級に作り込んでいる点でロドリゲス寄りといえるかもしれない。

三池崇史といえば古今稀に見る多作監督である。年に4、5本は撮ってるんじゃないかと思う。容赦ない暴力描写に定評があり、不条理な展開の作品も少なくない。その意味で本来はマニア向けの監督というのが個人的な印象だ。ところが1998年米『TIME』誌上で活躍が期待される監督に選出されるなど海外での評価が影響したのか国内でもメジャー作品を撮るようになる。

そんな中、一部の物好きの間からちょっとしたブームになったのが1999年公開の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HM70?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005HM70">“DEAD OR ALIVE ～犯罪者～”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00005HM70" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />である。これはストーリーがどうのという作品ではない。Vシネの雄たる竹内力と哀川翔を戦わせることだけを主眼に置いたバイオレンス・アクションで、茫然自失するよりないラストを見て笑うか怒るかは観る側の感性しだいという完全にキレた作品である。

<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000223MUG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000223MUG">“着信アリ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000223MUG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00016ZLIO?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00016ZLIO">“ゼブラーマン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00016ZLIO" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000PMGSPE?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000PMGSPE">“妖怪大戦争”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000PMGSPE" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />などメジャー作品だけとってもジャンルレスな活躍ぶりだけれど、今回の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ZFTN7G?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000ZFTN7G">“スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000ZFTN7G" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />は<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HM70?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005HM70">“DEAD OR ALIVE ～犯罪者～”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00005HM70" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />に近いノリの作品だと思う。常識や分別なんて言葉とは無縁である。独特のコメディタッチで描かれてはいるものの、エログロ描写は決してカップル映画たり得ないクオリティだ。

そんな馬鹿映画なのに、一方では実に豪華な造作の映画でもある。

舞台となる「根畑（ネバダ）」なる辺境の村は、時代や国を超越した時空に存在している。数百年越しの源平合戦という設定で西部劇をやろうというのだから、ありきたりな時代劇の風景が許されるはずもない。この時代劇であり西部劇でもあり得る僻村のオープンセットがとてもいい。砂塵舞う寒村が絵になっている。スキヤキ・ウエスタンを画で語っている。

むろん役者陣も豪華だ。佐藤浩市の馬鹿で残虐で往生際の悪いキャラなど、なかなか見られるものではない。安藤政信は人相が代わるほどの奇怪なメイクで汚い悪役を嬉々として演じているし、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00022GRJE?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00022GRJE">“ロード・オブ・ザ・リング”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00022GRJE" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />へのオマージュかと思うような香川照之の多重人格キャラもユニークだ。人気若手俳優の小栗旬などは出てきたと思ったら殺されてしまう。

もちろん、その嫁役の木村佳乃だって大変なことになっている。

桃井かおりはやっぱり桃井かおりで、かつ恰好良い。佐藤浩市や安藤政信の意外性とは反対に、いかにもらしい役どころである。あれだけドロドログチャグチャの泥仕合を描きながら、桃井かおりの顔だけは決して汚れない。タランティーノとの絡みで見せるコメディエンヌぶりも凄い。おそらく50は超えているだろうに、あれができるというのは賞賛に値する。

そして、ウエスタンであるからにはクライマックスの銃撃戦がつまらなくては仕方がない。ラストの一騎打ちに到るまでの殲滅戦は、三池崇史のアクションセンスが遺憾なく発揮されている。これが意外にも真面目にウエスタンしている。突如超能力が炸裂したり、未来兵器が飛び出したりはしない。オープンセットを縦横に駆使したガンアクションが展開する。

雌雄を決する伊藤英明と伊勢谷友介の戦いも好い。拳銃対日本刀という漫画のような対決ながら、これが滅法恰好良い。荒唐無稽さと様式美がうまくひとつになっている。そういえば、何故か決戦を前に雪が降り積もる時代劇風の演出は<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000DKMK0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0000DKMK0">“キル・ビル”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0000DKMK0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />でも使われていた。面白さのためなら整合性など取るに足りないという映画作法をぼくは諸手を上げて支持する。

ちなみに、マカロニ・ウエスタンというイタリア製西部劇の呼称は、映画評論家の故淀川長治がつけたものらしい。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3">Wikipediaのマカロニ・ウェスタンの項</a>を見ると、欧米ではスパゲッティ・ウエスタンと呼ぶのが通例のようだ。イタリアはスパゲッティ。日本ならスキヤキ。なるほど、欧米人がどの程度スキヤキを食物と認識しているかは知らないけれど、分かりやすい。

希代のポップシンガー坂本九はやはり偉大である。]]></description>
         <link>http://movies.lylyco.com/2007/09/post_11.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アクション</category>
        
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         <pubDate>Sun, 23 Sep 2007 18:41:12 +0900</pubDate>
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         <title>タランティーノ監督“デス・プルーフ in グラインドハウス”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011DPBZY?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011DPBZY"><img alt="タランティーノ監督“デス・プルーフ in グラインドハウス”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies070908.jpg" width="120" height="169" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011DPBZY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />タランティーノ監督<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011DPBZY?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011DPBZY">“デス・プルーフ in グラインドハウス”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011DPBZY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

こんなに無邪気に興奮できる映画を観たのは久々だ。

とにかく、B級映画とはかくあるべしという要素がすべて詰まっている。そして、それ以外の要素は何もない。もちろんタランティーノのマニアックな趣味が登場人物の台詞やシチュエーションや小道具に表れていたりはするけれど、それは映画そのものの面白さには何ら関係がない。せいぜいディープな映画ファンが気付いてニヤリとするくらいのものである。

邦題の後ろくっついている「グラインドハウス」というのは、乱暴に要約すると、小奇麗なシネコンが繁華街を席巻する以前のアメリカで、玉石混交の低予算フィルムを劣悪な環境で垂れ流していた数多の零細劇場のことらしい。B級ホラーからZ級アクションまで、そのカオスな世界が奇才クエンティン・タランティーノを育てたことはいうまでもない。

実はこの映画、盟友ロバート・ロドリゲスとの共同プロジェクトである。今は失きグラインドハウスの猥雑でパワフルな世界をおれたちの手で再現しよう、とかなんとかそういうノリで始まったものらしい。そんなわけでアメリカでは<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011DPBZY?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011DPBZY">“デス・プルーフ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011DPBZY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />とロバート・ロドリゲス監督の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011DTTBQ?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011DTTBQ">“プラネット・テラー in グラインドハウス”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011DTTBQ" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />が2本立てで公開されている。

そんな流れで作られた映画で、このふたりはもの凄く凝り性である。だから、とこんとんその雰囲気を再現しようと、映像や音声にわざとノイズを入れたり、リールが飛んだり、一瞬シーンが戻ったり、カラーが突然モノクロになったりする。さらには、2本立ての間に実在しない映画の予告編まで流しているというから手がこんでいる。馬鹿というのは素晴らしい。

まあ、そんな事情はさておいて、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0011DPBZY?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0011DPBZY">“デス・プルーフ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0011DPBZY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />である。

これがお行儀の良い映画では絶対にあり得ない見事な脚本である。まず、前半と後半で話がほとんど別物になってしまう。前半は捻りの効いたスリラー、あるいは、新手のスラッシャームーヴィー。これが後半に入ると途端にガールズアクションムーヴィーに変貌する。その変貌ぶりは1本の映画とは思えないほどで、この混乱を愉しめない客には致命的だろう。

そして、どちらの段も序盤大量に垂れ流されるバッドガールたちの会話が本当になんの意味も持たない。饒舌に姦しく下世話な話が次々に繰り出される様はタランティーノの筆力の壮絶さを物語ってはいるけれど、意味がないことに変わりはない。映画ネタにしろ音楽ネタにしろマニアがニヤニヤしながらヲタクネタを愉しむ他にどうしようもない内容である。

しかも、その間の映像は常に無意味に扇情的である。タランティーノが初めて撮影監督もこなしたという映像はとにかく下品この上ない。これこそがグラインドハウスの方程式ということなんだろう。ホットパンツ姿のグラマラスな身体を舐めるように撮りまくっている。中でも脚、尻、腰のエロさは特筆モノである。タランティーノの脚フェチが炸裂している。

もちろん、性を謳歌する若者というのはスラッシャームーヴィーのお約束でもある。だから、強かに飲みクスリまできめて、女の子のひとりが謎の男の前でセクシャルなラップダンス踊る前半のクライマックスは、B級ホラーファンには胸躍るひと時である。これからどんな工夫を凝らした斬新な惨殺劇が見られるのか、固唾を飲んで見守るべきシーンだからである。

まあ、その後の展開はとてもここに書けるようなシロモノではない。とにかく色んな意味でブチ切れている。タランティーノまんせー！カート・ラッセルわっしょーい！あんたたち最高だよ！どこまでもついてくぜ！と叫ぶ以外に反応のしようなんてない。このあまりに古くてあまりに新しいシリアルキラーを生んだふたりの仕事はホラー映画史に残る偉業だ。

そして、後半に入ってまたまた女の子たちが車で喋りまくるわけだけれども、このデジャヴのような演出は一種のトリックだろう。B級ホラーのお約束を逆手に取った騙しのテクニックといってもいい。ただし、こちらの方はあまりエロくない。これもヒントといえばヒントである。ひとりだけやたらキュートな娘がいるけれど、これはちゃんとハミられる。

ここからは主役の中に往年のマッスルカーたちが加わる。

アメリカン・ニュー・シネマの傑作<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000S6LHXK?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000S6LHXK">“バニシング・ポイント”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000S6LHXK" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の70年型ダッジ・チャレンジャーと<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000S6K9K2?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000S6K9K2">“ブリット”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000S6K9K2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />でカーチェイスを演じた暗殺者側の車、ダッジ・チャージャーである。このCG抜きのカーチェイスシーンはまさしく常軌を逸している。今のこの時代にCGを使わず無謀なカーチェイスを撮る意味とはなにか。だってその方が面白いじゃないか！

このカーチェイスシーンで、恐ろしすぎるスタントライドを披露しているゾーイ・ベルという人は本物の女性スタントである。Tシャツ一枚で激走するチャレンジャーのボンネットに乗り、チャージャーとボッコンボッコンぶつかり合うチェイスシーンは、あまりの無茶さ加減に目を覆いたくなること必至。これまた必見の超大馬鹿映像である。

ちなみに、後半活躍する女の子4人の内ゾーイとキムはカーアクションマニアという設定になっている。彼女らが序盤のクッチャベリで<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000PC6ZR0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000PC6ZR0">“バニシング IN 60”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000PC6ZR0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のCGリメイク<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009Q0K0K?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0009Q0K0K">“60セカンズ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0009Q0K0K" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を腐すシーンがある。そのとき彼女たちが乗っているのがまさに<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000PC6ZR0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000PC6ZR0">“バニシング IN 60”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000PC6ZR0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />で史上最長40分のカーチェイスを演じた黄×黒のマスタング・マック1なのはお約束だろう。

ただ、このマスタングの塗装はどうもおかしい。もの凄くカッコイイんだけれども、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000PC6ZR0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000PC6ZR0">“バニシング IN 60”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000PC6ZR0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のそれとは微妙に違っている。ボンネットからトランクにかけて2本のラインが入っているのは、どうみても<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000DKMK0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0000DKMK0">“キル・ビル”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0000DKMK0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />仕様である。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000DJWEC?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0000DJWEC">“死亡遊戯”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0000DJWEC" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />トラックスーツ仕様といい換えてもいい。これはどう考えてもオリジナル塗装だろう。

そういえば、少し前に観た<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000WZ8ME4?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000WZ8ME4">“トランスフォーマー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000WZ8ME4" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ではバンブルビーというオートボットがこの黄に黒の2本ラインというデザインの車だった。しかも主人公を乗せて走るシーンでは<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000DKMK0?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0000DKMK0">“キル・ビル”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0000DKMK0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のテーマが流れるのである。まさか同じ車か！と思って調べてみたら違った。あちらはマスタングに押され気味のライバル車、シボレー・カマロだった。

完全に話が脇に逸れたけれども、まあいい。とにかく、この後半の肝は車好きにはまず車なのである。そして、一般人には狂気のスタントとカート・ラッセルと潔すぎる幕引き。特にカート・ラッセル演じるサイコキラー、スタントマン・マイクの豹変は一見の価値がある。前半の豹変に続いてまたまたやってくれている。やっぱいいわ、カート。

そして劇終のカットは唐突に。いやはや、破天荒ここに極まれり。

個人的にはこれまでのタランティーノ作品の中で一番好きかも知れない。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アクション</category>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">カート・ラッセル</category>
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         <pubDate>Sat, 08 Sep 2007 00:50:08 +0900</pubDate>
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         <title>マイケル･ベイ監督“トランスフォーマー”</title>
         <description><![CDATA[マイケル･ベイ監督<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000WZ8ME4?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000WZ8ME4">“トランスフォーマー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000WZ8ME4" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

そもそもの玩具を知らない。いや、名前だけは知っているけれど、現物を触った記憶はおろか見た記憶すらない。当然のように派生したアニメも漫画もまったく知らない。唯一、以前何かの雑誌で紹介されていた、画面がトランスフォームしまくる海外版<a href="http://www.atari.com/transformers/us/flash/flash-US.htm">Transformers</a>のウェブサイトを面白がって見た記憶がある。まあ、要するに何も知らなかったわけである。

まず前提としてあのロボットたちが地球外生命体だったことに驚いた。人工物だと思っていたのである。バルキリーがファイター（戦闘機）からバトロイド（人型ロボット）に変形するように、コンボイは普段トラックで戦闘時にはロボに変形するんだろうと思い込んでいた。ところが、やつらは変形ロボなんかじゃなく実はエイリアンだったのである。

その上、彼らは地球人よりもハイソでハイテクである。そもそも精神の乗り物としての肉体に性能差があり過ぎる。生身で宇宙を航行できるばかりか、そのまま大気圏まで突破してしまう。かと思えば、地球上のメカやらなんやらを瞬時にスキャンして擬態までする。車にヘリに戦闘機、ラジカセやケータイにだってなれる。これ即ちトランスフォームである。

ぼくはそんな基本的なことすら知らなかった。

にもかかわらずこの映画を観にいったのは、だから、単なるノリというか気分であって、特に興味を持って臨んだわけではない。スピルバーグがわざわざマイケル･ベイに撮らせたSFアクションがどんなものか。ネタとして観ておくのも悪くなかろう。その程度の気持ちである。それで2時間半。調べずに行ったものだから、知ってちょっと引いてしまった。

ところが蓋を開けてみると、これがまったく退屈しなかった。なにしろ監督が監督である。当然のように全篇が見せ場の連続、息もつかせぬ超ド級アクションのミラクルコンボというウンザリするような内容である。普通ならこれで2時間半は耐えられない。実際ぼくには、同監督の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009Q0JY2?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0009Q0JY2">“アルマゲドン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0009Q0JY2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />で何度も舟を漕いだ実績がある。そのぼくが最後まで観遂せた。

ひとつにはえらくリアルな戦闘描写に心躍らされたことを認めないわけにはいかない。相当に米軍の協力を得ているのだろう。ヘリだ戦車だ戦闘機だととにかく兵器という兵器が本物くさい。それだけで戦闘シーンの緊迫感が違う。トランスフォーマーたちはむろんフルCGなんだろうけれど、それ以外にいかにもCGらしいCGなんてものはほとんど出てこない。

そのリアルな兵器たちがゴテゴテと変身する様がこれまた圧巻。映画前半ではこの変身シーンをかなりきっちりと見せてくる。ただし変形玩具が元のくせに、あれではまず玩具にならない。同時に数万パーツがガチャガチャと動いて変形するのである。たとえ再現可能な設計になっていたのだとしても、そんな複雑怪奇なる玩具で遊べる子供はいない。

それはそれとして、何よりも巧いのは実はガスの抜き方である。

とにかく笑える。正義、友情、勝利…みたいなものを真面目な顔でやられるとこれは結構辛い。その点、この映画は愉快である。滑稽さと胡散臭さがいたるところにちりばめられている。セクター７なる秘密組織が出てきたり、いわゆるオーバーテクノロジーネタが出てきたり、矢追純一的というか学研ムー的なところにも思わずニヤリとさせられる。

そもそも主人公の高校生がショボイ。完全にコメディ路線である。いかにもB級青春映画にありがちな冴えないキャラで、超セクシーなクラスのアイドルに憧れていたりする。その彼女がこれまたありがちな筋肉バカと付き合っていたりするのである。その後の展開もこれ以上ないくらいにステレオタイプ、およそ予想を裏切るということがない。

実はこのステレオタイプが味噌なのである。このあまりにありがちな日常性が、突飛な非日常を受け止めるクッションになっている。本来はトランスフォーマーたちこそが主役のはずである。けれども、それじゃあ一般の大人が素直に楽しめる映画にはなり得ない。冴えない高校生を主役にし、ありがちな青春を描いてみせたマイケル・ベイの手柄は大きい。

ただ、そのせいで子供が観るには少々辛い内容になっている。ヒロインがセクシーすぎるとかいう話ではない。地球人サイドの話は分かり易すぎるくらい分かり易いのに、トランスフォーマーサイドの話がどうにも伝わり難い。善と悪が強大な力を奪い合うという構図は極めて単純なのだけれど、ほとんど台詞のみで語られる背景説明が頭に入り難いのである。

だからというわけでもないのだろうけれど、ぼくが観た回の観客に子連れの人はまったく見あたらなかった。もちろん、流行の山が80年代だったことも観客の年齢層に影響を与えているのだろうと思う。その意味では、元々いい大人をターゲットに作られた映画なのかもしれない。だとすれば、やっぱりマイケル・ベイの起用は正解だったといえそうだ。

いやはや、実にアッケラカンと面白い娯楽大作だった。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">SF</category>
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         <pubDate>Sun, 19 Aug 2007 01:29:22 +0900</pubDate>
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         <title>佐藤祐市監督“キサラギ”</title>
         <description><![CDATA[小栗旬主演の必笑密室劇映画<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000WDTFEM?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000WDTFEM">“キサラギ”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000WDTFEM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

とにかく、劇場に笑い声が絶えない。お笑いライブでもないのに、これだけ観客がゲラゲラ笑っているなど初めての経験である。泣きの映画ならありふれているけれど、本当に笑える作品というのは珍しい。それだけでも劇場に足を運ぶ価値がある。家で観て笑ってしまうのとは別種の一体感が味わえるはずだ。これでミニシアターとはもったいない。

しかも、ただ可笑しいだけではない。とにかく脚本のバランスが素晴らしい。前半のほとんどのシーンが後半に向けての伏線になっているのだけれど、これだけテンコ盛りに盛り込んでおきながらまったく煩雑になっていない。大変に分かりやすい。終盤、ご都合主義的なまでのどんでん返しの連続も、すべてそのまま笑いに直結するのだから凄い。巧すぎる。

自殺したとされる超マイナーアイドル如月ミキのコアなファン5人がネット上で知り合い1周忌のパーティを開く。舞台は借り切ったビルの一室のみ。ただ、このワンシチュエーションだけで話は進む。密室劇でいえば三谷幸喜の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001M3XGU?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0001M3XGU">“笑の大学”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0001M3XGU" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />も凄かったけれど、こちらも負けていない。あちらが大ネタ一発勝負なら、こちらは中ネタの連続コンボである。

三谷作品に比べれば、チープなネタが多い。ありがちな湿っぽいエピソードも満載の作品である。普通なら鼻で笑うところだけれど、これが鼻どころか腹がよじれる。あざとくなる寸前ですべて笑いに変えてしまうのである。家族、友情、愛情といった取扱注意物件を、大事なところでは全力で肯定しつつ鼻白ませない。ここでもバランス感覚の良さを感じる。

巧みな脚本もさることながら、その空気感を演出した監督や絶妙のテンションと間を作り出した役者たちの存在も大きい。アクションも色恋もない。どころか、美女のひとりも出てこない。これで役者がダメだとどうにもならない。正直、観るまではそれほど魅力的な配役だとは思わなかった。小栗旬やユースケ・サンタマリアなど芸達者な印象はない。

香川照之あたりが場を締めてくれるんだろうくらいに思っていたのだけれど、意外にも小栗旬、小出恵介の若手二人が良かった。だんだん情けない立場に追いやられ、しょぼくれていく小栗旬などはむしろ絶妙の配役である。彼には凹む芝居が異様に似合う。あの手の地味な美形は薄幸な役が似合うものである。恋愛ドラマならフラれ役こそがハマリ役である。

ステレオタイプな馬鹿で軽薄な若者役といえば小出恵介である。意外性がありすぎるキャラばかりの中で取り立ててツッコむところのない地味な役柄にも関わらず、バカ丸出しのハイテンションで抑えた役のユースケ・サンタマリアと絶妙のコンビネーションを見せている。間が命の掛け合いも無難にこなしているし、あれで案外に器用な役者なのかもしれない。

ユースケとドランクドランゴン塚地は予想範囲内のデキ。悪くない。特に塚地なんて実は映ってない時間が長かったにも関わらずやたら印象に残る美味しい役で、映る度に爆笑を呼んでいた。香川照之に関してはさすがの安定感で、ほとんど出オチだろうというような役ながらロングスパンでヒートアップしていく微妙な変化を見事に演じて笑いに貢献していた。

5人を見て笑っている内に、どう考えてもダメなアイドル如月ミキに愛着を感じてしまう。顔すら映らないにも関わらず、である。作品が巧く作られている証拠だろう。だからこそ、この映画のエンドロールは秀逸である。あれを最後まで観ずに席を立つ客はいないだろう。ほとんどオタ芸の域に達している振りを最後まで踊り切った5人に惜しみない拍手を。

もちろん如月ミキと、ついでに宍戸錠にも。

昨今の空疎な邦画バブルの中で、これは思わぬ拾い物だった。]]></description>
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         <pubDate>Sun, 15 Jul 2007 17:51:13 +0900</pubDate>
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         <title>マイケル・アリアス監督アニメ“鉄コン筋クリート”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GQMJBG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000GQMJBG"><img alt="マイケル・アリアス監督“鉄コン筋クリート”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies070714.jpg" width="120" height="170" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000GQMJBG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />STUDIO 4℃制作<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GQMJBG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000GQMJBG">“鉄コン筋クリート”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000GQMJBG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

ああ、これはモノ凄い。どうして今までスルーしてたんだ、自分。

松本大洋の漫画に溺れていたのは、もうずいぶん前の話だ。初めて読んだのが<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091828116?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4091828116">『花男』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=4091828116" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />で、続けて読んだのが<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091810330?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4091810330">『鉄コン筋クリート』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=4091810330" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />だった。当時はおおっぴらに好きだというにはどうも抵抗があった。ハードボイルドに見るような独特の美学と、人間同士の切実な繋がりを肯定する物語は、捻くれた学生風情には少しばかり気恥ずかしかったのである。

それを否応もなく読まされたのは、あの絵と世界観のせいである。ほとんど唯一無二といっていい線はマンガというにはあまりにイラストレーション的だったし、やたら浮遊感とスピード感のある描写は架空の宝町を実に活き活きとリアルに写し取っていた。猥雑でノスタルジックな町の風景、その風景の中を縦横に駆け、飛び回る子供たち。

けれども、あの絵は動かない。

劇場公開時、観に行かなかった理由のひとつがこれだった。予告の映像などを見ても、松本大洋の線はどこにもなかったし、クロとシロにはほとんど別人の印象しか持てなかった。あの絵がなければあの世界は描けない。そんな思い込みがあった。これ以前に実写化された<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006CXKE?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00006CXKE">“ピンポン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00006CXKE" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を好きになれなかったことも多少は影響していたのだろう。

それが蓋を開けてみるとどうにも評判がいい。いや、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006CXKE?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00006CXKE">“ピンポン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00006CXKE" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のときだって評判は悪くなかったのである。だから、話半分に聞いて取り合わなかった。DVDを買ったのは作品としてのできを期待したというよりは、アニメーションのクオリティを確かめるためだった。参加スタッフに連なる名前たちが看過することを許さなかったといい換えてもいい。

何しろ、ぼくはいまだ“AKIRA”の衝撃を忘れられずにいるような人間なのである。

そんな不純な気持ちで観始めたぼくは、けれども、冒頭シロが横断歩道を渡ってくるシーンまでで呆気なく帽子を脱ぐ。ダイナミックな鳥瞰で空を翔け、原作で小さなひとコマにすぎなかった煎餅屋の主人が時代の移り代わりを嘆いた瞬間から、宝町は確固としてそこにあった。原作が断片の集積として描いた町がここではひと息に紹介される。

この冒頭のツカミは凄まじい。一気に引き込まれてしまう。

そして、まったく違う線、まったく違う顔のシロが、それでもちゃんとシロとしてそこにあった。蒼井優の顔はちらりとも浮かばなかった。評判通りの才能でシロに命を吹き込んでいる。原作にある独特の口調は、なるほど、こういう風に発せられていたのかと、それ以外に正解などありえないと確信してしまうほどに、それはシロの声だった。

確かに絵は違う。けれども、印象的な建物や小道具のデザインはもちろん、シーンによってはアングルまでもが原作をなぞっている。模様など細部のデザインもかなり忠実に再現されている。再現されているのは何もデザインだけではない。原作の持つ動きのダイナミズムが、本物の動きを得て存分に表現されている。アニメーションの面目躍如だろう。

開幕まもなく展開されるアクションのできなどはいわずもがな、原作を超えて原作の持つ疾走感を描き出している。そこでは写実ではなくあくまで絵として超絶的に完成された背景美術が、3D技術の恩恵で息吐く間もないほどの自由奔放なカメラワークを獲得している。3Dを2Dで見せる手法もここまできたかと思わずため息が出た。

内容については、ここで特に書くことはない。よくもまあ原作のエッセンスを2時間弱でここまで分かりやすくまとめたものだと思う。時間軸よりはエピソードで描かれていた原作に対して、映画では「宝町の開発」という縦軸を与えることで巧みにひとつながりの物語に仕立てている。一方で重要な挿話や台詞はあくまでも原作の印象に忠実である。

世界はいつでも表裏を抱え、しかも、それは渾然一体となって簡単に分離できるものではない。シロとクロの役割にしても、本来は単純に光と闇みたいな分け方はできない。映画になってこのあたりの微妙な表現が多少減じている嫌いはある。ここでのクロは、ほとんどダークサイドに引き寄せられるアナキンの役割を演じているように見える。

わかり易さを担保するためだろう、シロはなんどもクロと自分が補完関係にあることを口にする。これによって、映画版ではシロがクロをダークサイドから救い出すというメインストーリーが成立してしまう。確かに、原作も映画もラストはほとんど同じである。けれども、その意味するところは両作品の間で微妙な差異が生まれているように思える。

といっても、それは原作を読んでいれば自然に是正されるレベルの差異である。

原作が好きな人は躊躇わずに観るべき映画だと思う。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アニメーション</category>
        
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         <pubDate>Sat, 14 Jul 2007 19:46:59 +0900</pubDate>
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         <title>キャメロン・クロウ監督“エリザベスタウン”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HKDEUG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000HKDEUG"><img alt="キャメロン・クロウ監督“エリザベスタウン”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies070415.jpg" width="120" height="170" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000HKDEUG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ぼくの好きな映画のひとつに<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000OPOB9M?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000OPOB9M">“あの頃ペニー・レインと”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000OPOB9M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />というのがある。キャメロン・クロウ監督の自伝的作品で、それは恥ずかしいくらいにまっすぐで、愛情に満ちた青春映画である。観れば気持ちが軽くなる。そして、絶妙に配された劇中の音楽がイチイチ心に残る。そういう映画だ。

だから、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HKDEUG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000HKDEUG">“エリザベスタウン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000HKDEUG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観たのは、オーランド･ブルームが出ているからでも、キルスティン・ダンストが好きだからでもなく、キャメロン・クロウが監督をしていたからである。そして、案の定、この監督のどこまでも衒いのない作風に、心のどこかに押し込めていた素直な気持ちをひっぱりだされてしまった。

敢えてつまらない要約をすれば、これは傷心の青年と家族の再生の物語だ。

舞台となるエリザベスタウンはケンタッキー州に実在する。<a href="http://maps.google.com/maps?f=q&q=Elizabethtown,+Hardin,+Kentucky,+United+States&layer=&ie=UTF8&sll=37.0625,-95.677068&sspn=77.452517,108.457031&hl=en&om=1&z=12&t=k&iwloc=addr">Google Mapsで見る</a>と、茶と緑のアースカラーの上に書かれた小さな落書きのような町である。オーランド・ブルーム演じる主人公のドリューは、父の葬儀のために初めてこの地を訪れる。そこは父の故郷で、町の誰もが初めて訪れる彼のことを承知している。

彼の父は町の人々を愛し、町の人々も彼の父を愛していた。血縁の有無に関わらず、それは家族愛に近いものとして描かれる。こうしたコミュニティのありようは田舎町に対して誰もが持つ普遍的なイメージだろう。もしかすると現実にもまだ、多少はこれに近い人間関係は残っているのかもしれない。

けれどもぼくは、この映画はやっぱりファンタジーなのだと思う。

都会に暮らすドリューたち家族は、良くも悪くもいまどきの家族像を地でいっている。それぞれにそれぞれの生活があり、家族の絆を失くし切ってはいないけれど、とりわけ強く感じながら生きてもいない。だから、仕事で大失敗をしでかしたドリューは、独りで死のうとするし、家族の誰もそんなことはつゆも知らない。

それはごくごくありふれた核家族の姿だ。一挙手一投足が向こう三軒両隣に筒抜けなんて世界は、もう多くの人にとって身近なものではない。だからこそドリューは、家族の代替装置としてのエリザベスタウンに導かれる。ドリューが町への入り口をうまく見つけられないのも、そこがファンタジーの世界だからである。

こうした物語にはもちろん白ウサギが必要だ。

それがキルスティン・ダンスト演じるクレアの役回りである。彼女はドリューがエリザベスタウンに向かうために乗った飛行機の、一風変わった客室乗務員として登場する。ドリューの他に客はない。クレアは最初からふたりの間に垣根など存在しないかのように、ドリューの隣に座って一方的にお喋りを始める。

もちろん、こんな変な女は普通はいない。しかも、仕事も恋も失くしたところに、天真爛漫な美女が現れて連絡先を残していくなど、こんな都合の良い話もない。そういう目で見るなら、これほどつまらない話はないだろう。この展開を許せない人は、たぶん、最後までこの映画を愉しむことはできないと思う。

けれども、クレアはただの白ウサギではない。ドリューがエリザベスタウンに着いた最初の夜、明け方まで電話で話し続けたふたりはそのまま話しながら落ち合うことを決める。そうして、クレアは徐々に生身の女の子として、ドリューの心に住み着き始めるのである。この辺りからクレアが俄然魅力的になってくる。

ぼくはキルスティン・ダンストという女優をあまり魅力的だと思ったことはなかったのだけれど、この映画だけは別というよりない。このキルスティン・ダンストといい、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000OPOB9M?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000OPOB9M">“あの頃ペニー・レインと”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000OPOB9M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のケイト・ハドソンといい、キャメロン・クロウという監督には、ヒロインの魅力を最大限に写し撮る特別の才能があるらしい。

ともあれ、エリザベスタウンはドリューの一家に家族の絆を蘇らせ、クレアはドリューに生きる希望を取り戻させる。もちろん、エリザベスタウンの人々にも、クレアにも最初からそんな意図があったわけではない。それぞれがそれぞれの思いに誠実に振舞った。それだけのことである。甘いといえば甘い話だ。

けれども、それはとても心地の好い甘さである。

クレアが望んだハッピー･エンド。それに応えるドリュー。そのクライマックスを彩るのは、やっぱり沢山の音楽たちである。クレアがドリューに託した未来への地図と約42時間分のCD。これだけの音楽を映画の一部として、しかも感動的に聴かせることができる監督なんてこの人の他には絶対にあり得ないだろう。

2枚のサウンドトラックも合わせてずっと手元に置いておきたい作品だ。


【Amazonリンク】
・<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HKDEUG?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000HKDEUG">キャメロン・クロウ監督“エリザベスタウン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000HKDEUG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
・<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000B63EVU?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000B63EVU">サウンドトラック“エリザベスタウン”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000B63EVU" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
・<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000CRQYTM?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000CRQYTM">サウントトラック“エリザベスタウン Vol. 2”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000CRQYTM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
・<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000OPOB9M?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000OPOB9M">キャメロン・クロウ監督“あの頃ペニー・レインと”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000OPOB9M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />]]></description>
         <link>http://movies.lylyco.com/2007/04/post_7.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ドラマ</category>
        
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">オーランド･ブルーム</category>
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         <pubDate>Sun, 15 Apr 2007 03:02:07 +0900</pubDate>
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         <title>トレイ・パーカー監督“チーム★アメリカ ワールドポリス”</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GM4CF6?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000GM4CF6"><img alt="トレイ・パーカー監督“チーム★アメリカ ワールドポリス”" src="http://movies.lylyco.com/img/movies061126.jpg" width="120" height="170" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000GM4CF6" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />トレイ・パーカー監督<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GM4CF6?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000GM4CF6">“チーム★アメリカ ワールドポリス”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000GM4CF6" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を観た。

もの好きのためだけの映画である。そもそも<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000M2DM4M?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000M2DM4M">“サウスパーク”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000M2DM4M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />ミーツ<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005YWZI?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005YWZI">“サンダーバード”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B00005YWZI" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />でマトモな作品を期待する方がおかしい。国際救助隊ならぬ国際警察が頼まれもしないのに世界中でテロと戦い、ついでに観光資源を破壊しまくるという幕開けからもそれは想像がつく。

それにしても、こういう馬鹿げたものに極めて高い技術と優れた才能が惜しみなく注がれるところが、アメリカという若い文化の素敵なところである。大量の操り人形も、人形大のミニチュアセットも、撮影も編集も一片の妥協すら感じられない。驚異のクオリティである。

この話、一見世界警察気取りのアメリカ自体をおちょくった内容に見える。事実そういう側面はあるのだけれど、それよりも突出しているのはハリウッド映画業界に対する痛烈な批判だ。代表して槍玉に挙げられているのは、かのジェリー・ブラッカイマーである。

よって、この人形劇は基本的にジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督のようなストーリーと演出で撮られている。その徹底ぶりはむしろ好きなんじゃないかと思うほどで、音楽の使い方など、まさしく！と膝を打ちたくなるようなできである。

当然、人形を使って単に彼らのやり方をなぞっているわけではない。身も蓋もない演出の意図を、アカラサマな形で暴露してしまう。お陰で大作にありがちな感動シーンが、いかに脚本の力ではなく、派手な演出だけで作り上げられているかが分かってしまう。

たとえば、不幸にも愛する人を失った女が主人公と出会い、その苦悩を分かち合う内に惹かれ合う。これを2時間そこそこのアクション映画だと前半くらいで済ませてしまう必要がある。どうしたって、ふたりが出会ってからセックスに到るまでの性急さは否めない。

「約束してくれるなら、ここでセックスしてもいいわ！」
「ぼくは死にません！」

こうして、人形同士のめくるめくファックシーンが展開されるのだけれど、その可笑しさは見てみなきゃ決して分からない。年齢制限がかけられるのも已む無しといった、派手な痴態が繰り広げられている。嫌いな人なら眉間の皺が深くなること請け合いだ。

それから、主人公が自分の不甲斐なさに凹み倒すという定番シーン。これがまた実に直接的で、彼の心情を歌ったBGMが揮っている。今の自分はとことん最低だけど、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009Q0JYC?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0009Q0JYC">“パール・ハーバー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B0009Q0JYC" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />はそんな自分よりも最低だ…という内容の歌が切々と歌われるのである。

ちなみに、その後、彼が立ち直るシーンではモンタージュという手法について解説した歌が流れる。どんな困難も短期間で乗り越えられる、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MGBOHK?ie=UTF8&tag=movieslylyco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000MGBOHK">“ロッキー”</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=movieslylyco-22&l=as2&o=9&a=B000MGBOHK" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />だって使っていたモンタージュ…とかなんとか、独り部屋で見ていたにも関わらず、笑いをこらえることができなかった。

この監督は俳優嫌いも徹底している。

映画の中で、売れっ子俳優たちが組織している俳優協会は、金正日の破壊活動の片棒を担がされそうになる。もちろん、すんでのところでチーム・アメリカが乗り込んでいくわけだけれども、俳優たちの発言、行動の馬鹿馬鹿しさはまるで容赦がない。

しかも、チーム・アメリカは彼らを皆殺しにしてしまうのである。人形劇にも関わらず血は噴出すし、内臓は飛び散るし、千切れた手足の切り口は妙に生々しい。頭を吹き飛ばされたり、巨大黒豹（実際は猫）に食い殺されたりろくな死に方をしない。

とまあ、全体的に見ても細部を見ても本当にロクでもない映画である。けれども、この監督がこうまで徹底して今のハリウッドのありようを貶し尽くすのは、やっぱり映画が好きだからなんだろう。でなきゃ、ここまでよくできたパロディは作れない。

どんなに露悪的でも厭な気持ちにならない所以だろうか。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">コメディ</category>
        
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">トレイ・パーカー</category>
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         <pubDate>Sun, 26 Nov 2006 19:05:02 +0900</pubDate>
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