ポール・バーホーベン監督“スターシップ・トゥルーパーズ”
ポール・バーホーベン監督“スターシップ・トゥルーパーズ”を観た。
以前レンタルで一度観た映画ながら、この1作目と2作目のセット商品がおよそ4割引の安値で売られているのを見つけ、思わず購入。2作目はまだ観ていない。
ポール・バーホーベンと聞くだけで思わずチェックしてしまうような人は当然好きな映画だと思う。この監督の作品には、たいてい子供じみた妄想の上に、カリカチュアライズされたやり過ぎ感やシニカルな手触りがあって嫌いじゃない。
例えば、“ロボコップ”や“トータル・リコール”、“インビジブル”なんかを作った人だ。
“スターシップ・トゥルーパーズ”は巨大昆虫対人間のSF戦争アクションで、SFXの完成度の高さと戦争描写の凄まじさで話題になった映画だ。一応ロバート・A・ハインラインの有名小説が原作らしいけれど、ぼくは読んでいないし、そもそも背景設定以外はかけ離れた映画になっているらしい。
マスコミを通じて垂れ流されるプロパガンダに象徴される軍国主義の描かれ方や、青春、友情、恋愛、試練、努力、勝利と言ったクサい要素のアメコミそのままと言いたくなるような描かれ方が、相変わらずやり過ぎていて好感が持てる。
主演のキャスパー・ヴァン・ディーンがまた、典型的なヒーロー顔で主人公ジョニーをこれ以上ないくらい立派に体現して見せているのが凄い。
たまにこの映画を戦争礼賛と観る変わった人がいるみたいだけれど、どう考えても逆だと思う。そんな見方をするくらいなら、何も考えずただ単純に痛快なアクション映画として観る方がまだいい。
ダレることを知らない展開も見事、映像も相変わらずのイき過ぎ具合で最高、と、個人的には文句の付け所がない。
誰もが楽しめる快作だと思う。
posted in 05.01.16 Sun
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